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問題を抱える子どもたち 2著:ガキ大将・スクール 黛 徳男今、親も子も仮面をかぶったまま親子ゲームをしているような家族が、異常に増えているような気がする。 本来、親子とは、心の衣服を取り去って、裸同士でぶつかり合える存在だ。。ところが、プライドだとか、世間体、親のエゴなど様々な要因がじゃまをして、心に衣服を着続け、やがては仮面までかぶるようになってしまっているのではないだろうか。そんな親に対して、子どもだけが裸になるなんてことができようはずがない。そんなところから親への不信感が生まれ、大人への信頼感も失われていくのだろう。信頼感に支えられた生活の中でこそ、人間的な感情が豊かにはぐくまれ、感性豊かな子どもに育ってゆくのだろうと思うと、今の大人たちの怠慢が原因で様々な悩みを抱え込まざるを得ない子どもたちは、まさに被害者といってもいいかもしれない。 不登校の根本的原因も実は親にあるということを、きちんと理解してほしいと思うのだ。子どもが悪くて、または落ち度があって不登校になるのではない。家庭環境、学校での出来事、友人関係、教師との関係等、目に見える原因はたくさんある。しかし、それらは不登校になるきっかけのひとつにすぎない。根本的な原因は親であり、その多くの親は事実が見えていない。いや、見ようとしないと言うべきか。それは、親自身がプライドや世間体を捨て、心の衣服や仮面を取り去ったとき、初めて見えてくるものかもしれない。 不登校は、誰にでも起こりうる現象だ。不登校はまた、子どもたちが自分自身を守るために自ら選択した方法かもしれない。 群馬県においても様々な不登校対策が試みられているが、大切なことは、子どもを学校に帰すことではない。これからの社会の中で、子どもたちがたくましく生き抜いていくこと。それこそがもっとも大切で、必要なことなのである。 |
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